パングラオ島は、セブ島からアクセスしやすいリゾートアイランドで、ボホール島と橋でつながっています。透き通るような青い海と白い砂浜が広がり、美しい景観を楽しむことができます。
ダイビングやシュノーケリングスポットとしても有名で、海中には色とりどりのサンゴ礁や魚たちが生息しています。静かなビーチリゾートで、自然と共にリラックスした時間を過ごしたい方におすすめの観光地です。
- アクセス:セブシティからフェリーと車で約4時間
セブ島とパングラオ島の魅力
セブ島は日本からの観光客に非常に人気があり、その美しいビーチや豊かな自然、充実したリゾート施設で知られています。その中でも、近年注目を集めているのがセブ島近くのパングラオ島です。
透き通る海や静かな環境は、セブ島とは一味違った魅力を提供しています。この記事では、セブ島とパングラオ島の魅力を日本人目線で紹介し、訪れる際の役立つ情報を詳しく解説します。
パングラオ島の概要

セブ島から高速船で約2時間、ボホール島に隣接するパングラオ島は、近年観光地として注目を集めています。全長約12km、幅約5kmの小さな島ながら、国際空港や高級リゾートが立ち並び、観光インフラも充実しています。
観光スポットとしては、ダイビングやシュノーケリングが有名で、熱帯の魚やサンゴ礁が楽しめます。リゾート地としての整備も進んでおり、ゆったりとした時間を楽しむにぴったりな場所です。
パングラオ島とは
パングラオ島は、フィリピン・ビサヤ地方のボホール州に属する島で、ボホール島の西側に橋でつながっています。2020年に国際空港が開港したことでアクセスが一気に向上し、国内外の観光客から注目されるようになりました。面積は約80平方キロメートルと小さく、島全体が自然に包まれています。
観光の中心となるアロナビーチ周辺には、多彩なレストランやカフェ、ダイビングショップが点在しており、アクティブ派にもぴったり。日本ではまだそれほど知られていないため、静かな時間を楽しみたい方には穴場のリゾートです。
地理
パングラオ島は、ボホール島の南西部に位置し、2本の橋で繋がれています。島の多くは平坦な地形で、中央部に向かってなだらかに高くなっていきます。海岸線はサンゴ礁に囲まれ、美しい白砂のビーチが点在しており、特に西海岸に広がるアロナビーチは、長さ1.5kmにわたって続く絶景のスポットとして有名です。
海の透明度は高く、視界は30m以上あることも珍しくありません。内陸部には小さな村が点在し、のどかな農村風景も楽しめます。島全体が自然の魅力に溢れ、訪れる人に癒しを与えてくれます。
治安
パングラオ島はフィリピンの中でも比較的治安が安定しており、観光客にとって安心して滞在できる場所として知られています。現地の人々は穏やかでフレンドリーな性格が多く、英語も通じやすいため、トラブルに巻き込まれることは少ないです。
観光地であるアロナビーチ周辺は夜遅くまで開いているお店も多く、街灯も整備されているため、夜間の移動も比較的安全です。ただし、スリや置き引きといった軽犯罪には注意が必要で、特に混雑する場所では最低限の防犯意識が求められます。基本的なルールを守れば、女性の一人旅でも安心して楽しめる環境です。
パングラオ島への行き方

パングラオ島へのアクセス方法は、目的地や予算に応じて多岐にわたります。セブ島やボホール島を起点とし、飛行機や船、フェリーを利用して到達することができます。
それぞれの交通手段には異なる特徴があり、旅程や好みに合わせて選択することができます。
飛行機
マニラのニノイ・アキノ国際空港からパングラオ島のボホール・パングラオ国際空港への直行便が運航されています。フィリピン航空、セブ・パシフィック航空、フィリピン・エアアジアなどの主要航空会社が1日数便を提供しており、所要時間は約1時間30分です。
航空券の価格は時期や予約状況によりますが、片道約2,000フィリピン・ペソから6,000フィリピン・ペソ程度です。飛行機を利用する最大の利点は、短時間で目的地に到着できる点です。また、ボホール・パングラオ国際空港はパングラオ島内に位置しているため、到着後すぐに観光を開始できます。
船
セブ市からパングラオ島へは、フェリーを利用する方法が一般的です。セブ市のピア1からタグビララン港まで高速フェリーが運航されており、所要時間は約2時間です。運賃は座席クラスによって異なり、エコノミークラスで約800フィリピン・ペソ、ビジネスクラスで約1,200フィリピン・ペソとなっています。
フェリーは1日数便運航されており、朝早くから夕方まで選択肢があります。フェリーターミナルでは、手荷物のチェックインに追加料金がかかる場合があり、大きな荷物で100フィリピン・ペソ、小さな荷物で50フィリピン・ペソの手数料が発生することがあります。
フェリー
ボホール島のタグビララン港からパングラオ島へは、陸路での移動が一般的です。タグビララン港からパングラオ島までは約20kmの距離があり、タクシーやトライシクルを利用して約30分で移動できます。タクシーの運賃は約500フィリピン・ペソ、トライシクルの場合は約250フィリピン・ペソが目安です。
また、タグビララン市内からパングラオ島行きのバスも運行されており、運賃は約70フィリピン・ペソです。フェリーと陸路を組み合わせることで、セブ市からパングラオ島へのアクセスができます。
セブ市から
セブ市からパングラオ島への移動は、フェリーを利用してタグビララン港へ渡り、そこから陸路でパングラオ島へ向かう方法が一般的です。フェリーの所要時間は約2時間で、運賃は座席クラスによって異なります。
タグビララン港からパングラオ島まではタクシーやトライシクル、バスを利用して約30分で移動できます。この方法は、比較的安価で移動できるため、多くの旅行者に利用されています。
ボホール島から
ボホール島からパングラオ島への移動は、陸路でのアクセスが便利です。タグビララン市内からパングラオ島行きのバスが運行されており、運賃は約70フィリピン・ペソ、所要時間は約30分です。
また、タクシーやトライシクルを利用することも可能で、タクシーの場合は約500フィリピン・ペソ、トライシクルの場合は約250フィリピン・ペソが目安です。ボホール島とパングラオ島は橋でつながっているため、移動はスムーズです。
パングラオ島のベストシーズン

パングラオ島を訪れる際には、乾季と雨季の特徴を理解することが重要です。美しいビーチと自然を最大限に楽しむためには、天候に合わせた計画が必要です。それぞれの季節のメリットと注意点を以下に紹介します。
乾季
乾季は11月から5月にかけて続き、パングラオ島を訪れるのにベストなシーズンです。この期間は天候が安定しており、晴天の日が多いため、ビーチアクティビティや観光に理想的です。特に12月から2月は、気温がやや涼しく快適で、多くの観光客が訪れます。
乾季は透明度の高い海を楽しむ絶好のタイミングで、ダイビングやシュノーケリングにおすすめです。ただし、観光客が増えるため、宿泊施設の予約は早めに行うのがおすすめです。
雨季
雨季は6月から10月にかけて訪れます。この時期はスコールが多いものの、長時間降り続くことは少なく、短時間で止む場合がほとんどです。雨季の魅力は観光客が少なく、ビーチやリゾートが比較的静かである点です。
また、オフシーズンのため、ホテルやツアーの料金が安くなる傾向があります。ただし、雨や風の影響で海が荒れる日もあるため、アクティビティのスケジュールには余裕を持たせることが大切です。
パングラオ島のビーチ

パングラオ島には、息をのむほど美しいビーチが点在しており、白砂と透明度の高い海が訪れる人を魅了します。アクティブに過ごせる人気ビーチから、静かにくつろげる隠れ家的スポットまで多彩なロケーションがあり、目的に合わせて選べるのも魅力のひとつです。
アロナビーチ
アロナビーチはパングラオ島で最も有名なビーチで、観光の中心地とも言える存在です。約1.5kmにわたる白い砂浜が広がり、目の前にはエメラルドグリーンの海が広がります。周辺にはリゾートホテル、レストラン、ダイビングショップが密集しており、日中はビーチアクティビティ、夜はサンセットバーやライブミュージックでにぎわいます。
シュノーケリングやアイランドホッピングの出発地としても人気が高く、初めてパングラオを訪れる人には特におすすめです。利便性と活気を兼ね備えたビーチです。
ドルジョ・ビーチ
ドルジョ・ビーチは、パングラオ島の北西部に位置する隠れ家的なビーチです。観光客が少なく、ローカルの人々がのんびりと過ごしている様子が見られるため、静けさとローカル感を味わいたい方におすすめです。砂はやや粗めながら白く、海は浅瀬が続いていて穏やか。
遠浅なので小さなお子様連れでも安心して楽しめます。ビーチの周囲には小さなリゾートや食堂もあり、長時間ゆっくり過ごすことができます。夕方には美しい夕日が水平線に沈む景色が広がり、フォトスポットとしてもおすすめです。
ドゥマルアン・ビーチ
ドゥマルアン・ビーチは、アロナビーチの近くにありながら観光客が少なく、静かに過ごせる穴場ビーチです。白砂の浜辺と穏やかな波が心地よく、リラックスしたい方にぴったり。現地の家族連れがピクニックを楽しむ姿もよく見られ、ローカルな雰囲気に触れられるのも魅力です。
入場料が必要ですが(約30〜50ペソ)、その分清潔に保たれており、管理の行き届いた環境で安心して過ごせます。ビーチ沿いには数軒のリゾートがあり、宿泊者はほぼプライベート感覚でビーチを楽しめるのもポイントです。
ホワイトビーチ
ホワイトビーチは、その名の通り真っ白な砂浜が続く美しいビーチで、アロナビーチよりもさらに静かで落ち着いた雰囲気が漂います。観光地化されすぎていないため、手つかずの自然が残されており、海の透明度も抜群です。ビーチには人が少なく、のんびり読書をしたり、浜辺で昼寝をしたりと、贅沢な時間を過ごせます。
シュノーケリングポイントも点在しており、色とりどりの魚がすぐ目の前に現れます。周辺にはリゾートやローカルの食堂もあり、隠れ家的な滞在を求める人に人気です。
モモ・ビーチ
モモ・ビーチはパングラオ島の北部に位置し、観光客にあまり知られていない静かなビーチです。周囲にリゾートが少ないため、ほとんどプライベートビーチのように過ごすことができます。砂浜はやや細かく柔らかい質感で、波も穏やか。
海に入るとすぐにシュノーケリングが楽しめるスポットが広がっており、熱帯魚やサンゴ礁を間近に見ることができます。また、セブ島の漁師のボートが行き交う様子も見られ、フィリピンらしい素朴な風景に癒されます。静けさを求める方には最高のロケーションです。
パングラオ島の観光スポット

パングラオ島には、美しい自然や歴史的な建造物、ユニークな博物館など、訪れる価値のある観光スポットが点在しています。ここでは、その中でも特に人気のある場所を紹介します。
ヒナグダナン洞窟
ヒナグダナン洞窟は、パングラオ島北部のビンガグ地区に位置する自然の石灰岩洞窟です。洞窟内には透明度の高い地下湖が広がり、周囲には大小の鍾乳石や石筍が点在しています。天井に開いた複数の穴から差し込む陽光が、水面に幻想的な輝きを与え、訪れる人々を魅了します。
この洞窟は、第二次世界大戦中に現地住民が日本軍から逃れるための避難場所として利用されていた歴史があります。現在では、その美しさと歴史的背景から、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。洞窟内では泳ぐことも可能で、自然のプールとして楽しむことができます。
聖オーガスティン教会
聖オーガスティン教会は、パングラオ島における歴史と文化を感じられる場所です。16世紀に建てられたこの教会は、スペイン統治時代の影響を色濃く残した建築様式が特徴です。外観はシンプルながらも荘厳で、内部には美しいステンドグラスや宗教的な彫刻が飾られています。
観光客だけでなく、フィリピンの人々にとっても重要な信仰の場として利用されています。訪問する際は、静かに礼儀正しく振る舞うことが求められます。
ノバ・シェル・ミュージアム
ノバ・シェル・ミュージアムは、パングラオ島のパングラオ町中心部、アロナビーチ近くに位置する貝殻博物館です。世界中から集められた貝殻が展示されており、そのコレクションの豊富さから、貝殻愛好家や研究者にとって貴重な場所となっています。
館内では、珍しい形状や色彩の貝殻を間近で観察でき、貝殻に関する知識を深めることができます。博物館は毎日8:00から17:00まで開館しており、アロナビーチから徒歩圏内のため、ビーチでのリラックスの合間に訪れるのもおすすめです。
パングラオ島のアクティビティ

パングラオ島では、透き通る海を満喫できるマリンアクティビティが豊富に揃っています。美しい海中世界を堪能するダイビングやシュノーケリングから、島内を自由に巡るレンタルスクーターまで、思い出に残る体験が目白押しです。
スキューバダイビング
パングラオ島は、世界有数のダイビングスポットとして知られています。特に、バリカサグ島周辺はウミガメやギンガメアジの大群が見られるポイントとして有名です。ダイビングショップはアロナビーチ周辺に多数あり、初心者から上級者まで対応したコースが用意されています。
1ダイブの料金は約1,500〜2,500フィリピン・ペソ(約3,000〜5,000円)で、ライセンス取得コースも提供されています。透明度の高い海と多様な海洋生物が、ダイバーたちを魅了しています。
シュノーケリング
ダイビングほど本格的でなくても、シュノーケリングで十分に美しい海を楽しむことができます。バリカサグ島やヴァージンアイランド周辺は、色とりどりのサンゴ礁と熱帯魚が生息しており、シュノーケリングにぴったりです。
シュノーケリングツアーは半日から1日までさまざまなプランがあり、料金は約1,000〜2,000フィリピン・ペソ(約2,000〜4,000円)です。手軽に海中世界を堪能できるため、家族連れや初心者にもおすすめです。
アイランドホッピング
パングラオ島周辺の小島を巡るアイランドホッピングは、人気の高いアクティビティの一つです。バリカサグ島やバージンアイランドなど、美しい自然を楽しめるスポットをボートで訪れるツアーが一般的です。
島ごとに異なる景観やアクティビティを楽しめるため、一日を通じて満足度の高い体験ができます。ツアーの料金は約1,500〜2,500フィリピン・ペソ(約3,000〜5,000円)で、ランチが含まれる場合もあります。異なる島々の風景や文化に触れられるのが魅力です。
イルカウォッチング
パングラオ島周辺の海域では、早朝にイルカが群れをなして泳ぐ姿を見ることができます。イルカウォッチングツアーは、日の出とともに出発することが多く、美しい朝焼けとともに海上でのひとときを楽しめます。
特に人気のスポットはバリカサグ島周辺で、運が良ければ複数の群れに遭遇できるかもしれません。ツアー料金は約1,000〜1,500フィリピン・ペソ(約2,000〜3,000円)で、シュノーケリングと組み合わせたプランもあります。自然の中で生き生きとしたイルカたちと触れ合える貴重な体験ができます。
レンタルスクーターで島を一周
パングラオ島を自由に探索したい人には、レンタルスクーターがおすすめです。島は比較的小さいため、数時間で一周することが可能です。ビーチや現地の村々、観光スポットを気ままに巡ることができ、風を感じながらの移動は爽快感抜群です。
レンタル料金は1日約500フィリピン・ペソ(約1,000円)で、ガソリン代は自己負担となります。自分のペースでビーチや観光スポットを訪れ、セブ島の風景や人々との交流を楽しめるのが魅力です。ただし、交通ルールや安全運転には十分注意しましょう。
パングラオ島からのアイランドホッピング
パングラオ島を訪れたら、周辺の美しい島々を巡るアイランドホッピングを楽しむのがおすすめです。透き通った海と白砂のビーチを満喫でき、シュノーケリングやリラックスした時間を過ごす絶好のチャンスです。
バリカサグ島
バリカサグ島は、ダイビングとシュノーケリング愛好者にとって夢のような場所です。この小さな島の周囲には、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚が生息する海中世界が広がっています。
特にウミガメとの遭遇率が高いことで有名で、多くの観光客がこれを目当てに訪れます。島内はシンプルで素朴な雰囲気があり、現地の人々が提供する新鮮なシーフードを楽しむこともできます。透明度の高い海と豊かな自然が、非日常のリラックスしたひとときを提供してくれます。
ヴァージンアイランド
ヴァージンアイランドは、浅瀬の砂州が特徴的な美しい無人島です。この砂州は潮の満ち引きにより姿を変え、訪れるたびに異なる景色を楽しむことができます。透き通った海は、シュノーケリングや海水浴におすすめです。
また、島を訪れるツアーには現地の売店が並び、新鮮な貝や果物を味わうことができます。静かで手つかずの自然を堪能できるため、写真撮影やゆったりとした時間を楽しみたい人におすすめのスポットです。
まとめ
パングラオ島は、美しいビーチや豊かな自然、そしてリゾートライフを満喫できる魅力的な場所です。乾季や雨季それぞれの楽しみ方があり、多彩なアクティビティや観光スポットが訪れる人々を魅了します。
さらに、周辺の島々を巡ることで、フィリピンの自然の豊かさを体感できます。次回の休暇に、パングラオ島で特別なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。