フィリピン・セブ島の通貨とは?フィリピンペソを解説

セブ島はフィリピン屈指の観光地として、日本人旅行者にも大人気です。快適な旅行を楽しむためには、現地の通貨事情を事前に知っておくことが重要です。セブ島で使われている通貨はフィリピンペソ(PHP)。

滞在中の予算計画や使い方を理解することで、安心して観光や食事を楽しむことができます。本記事では、セブ島の通貨に関する基礎知識や旅行中の予算管理について詳しくご紹介します。

目次

セブ島の通貨は「フィリピンペソ」

フィリピンの正式な通貨は「フィリピンペソ(PHP)」で、セブ島でもこの通貨が使用されています。1ペソは100センタボ(centavos)に分けられ、紙幣と硬貨の両方が流通しています。紙幣は主に500ペソや1,000ペソが使いやすく、硬貨は1ペソから10ペソまでの日常取引でよく見られます。

両替は現地の空港や銀行、公式両替所で行うのが一般的ですが、レートは場所によって異なるため、比較するのがおすすめです。クレジットカードも主要なホテルや大型店舗で使えますが、小さな店では現金が必要になることもあります。

紙幣

フィリピンペソの紙幣は20ペソ、50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソ、1,000ペソの6種類があります。特に旅行中に便利なのは500ペソや1,000ペソの紙幣です。これらは食事や観光アクティビティの支払いに適しています。

一方、小額の買い物やチップを支払う際には、50ペソや100ペソの紙幣が役立ちます。紙幣のデザインはフィリピンの歴史や文化が反映されており、観光地や歴史的人物が描かれています。破損した紙幣は使用できない場合があるため、大切に扱うようにしましょう。

硬貨

硬貨は1センタボ、5センタボ、10センタボ、25センタボ、1ペソ、5ペソ、10ペソがあります。特に旅行中によく使われるのは1ペソ、5ペソ、10ペソの硬貨です。これらはジープニー(公共交通機関)の運賃や小規模な店での支払いに便利です。

一方、1センタボや5センタボなどの小額硬貨はほとんど日常的に使用されません。新しいデザインの硬貨は金属の質感が異なり、古いデザインのものと混在している場合があるため、使用時に確認が必要です。

セブ島旅行で必要な通貨

セブ島での旅行を快適に楽しむためには、適切な金額の現金を持ち歩くことがポイントです。持ち歩く金額は旅行の目的やスケジュールによって異なりますが、安全面を考慮し、必要最低限の金額に抑えるのが賢明です。

クレジットカードを併用する場合、現金は観光地での入場料やローカルフードの購入など、小額の支払いに使うことが多いでしょう。

一日観光の予算

セブ島での一日観光の予算は、1,000ペソから2,000ペソ程度が目安です。主な観光地の入場料は100ペソから500ペソ程度で、ジープニーやタクシーを利用した移動費は100ペソ前後が一般的です。

また、レストランでの食事代は一食あたり300ペソから500ペソほど。これにアクティビティ費用を加えると、1日で2,000ペソ程度の現金が必要になる場合があります。ただし、高級レストランや特別な体験を予定している場合は、さらに予算を確保しておきましょう。

よく使う紙幣・硬貨

セブ島旅行中によく使う紙幣は、50ペソ、100ペソ、500ペソの3種類です。観光地のチケットやちょっとした買い物には50ペソや100ペソが便利です。一方、500ペソは観光ツアーや食事など比較的大きな支払いに適しています。

硬貨では1ペソ、5ペソ、10ペソが頻繁に使用され、特に公共交通機関の支払いで役立ちます。多くの商店やレストランでは高額紙幣の受け取りを嫌がることがあるため、細かいお金を持ち歩くことを心がけましょう。

チップ

フィリピンでは、サービスに対するチップ文化が根付いています。セブ島でも、ホテルのポーターやレストランのスタッフに対するチップが一般的です。ホテルでは20ペソから50ペソ程度、レストランでは請求額の10%から20%を目安に渡すと良いでしょう。

一部の高級レストランではサービス料が含まれている場合がありますが、その場合でも少額のチップを渡すと感謝されます。タクシーでは端数を切り上げる形でお釣りをチップとして渡すケースが一般的です。セブ島旅行では、通貨の知識を身につけておくことで、スムーズに現地での滞在を楽しむことができます!

セブ島で使える他の通貨

セブ島ではフィリピンペソが主に使用されますが、一部の状況では他の通貨も利用可能です。特に観光客が多いエリアでは、米ドルや日本円が受け入れられるケースがあります。

ただし、これらの通貨を使う際には、店舗やサービスによって対応が異なるため、事前に確認することが大切です。基本的にはフィリピンペソに両替してから使用するのが一般的ですが、状況に応じて他の通貨を活用するのも良い方法です。

米ドル

セブ島では、米ドルが比較的受け入れられやすい通貨です。特に空港内のショップや大型のリゾートホテル、ツアー会社などでは、米ドルでの支払いが可能な場合があります。

ただし、現金で支払う場合はお釣りがペソで返されることがほとんどです。また、店舗によってはレートが不利になることがあるため、事前に確認するのがおすすめです。小額の米ドル紙幣を用意しておくと、チップや緊急時に役立つ場合があります。

日本円

日本円を直接受け入れる店舗は少ないものの、セブ島の両替所や一部のホテルでは日本円からペソへの両替が可能です。日本円は現地でも比較的高い需要があり、レートも安定しているため、旅行者にとって扱いやすい通貨です。

ただし、両替所によってレートが異なるため、複数の店舗を比較してから両替を行うのが賢明です。日本円で支払うよりも、現地通貨に交換してから使う方が便利です。

セブ島で通貨ではなくクレジットカードは使用可能か

セブ島では、多くの観光地や高級レストラン、大型ショッピングモールなどでクレジットカードが利用可能です。特にVisaやMastercardは広く受け入れられており、American ExpressやJCBカードも一部の店舗で使用できます。

ただし、小規模な商店や市場、公共交通機関では現金が主流のため、カードが使えない場合もあります。また、クレジットカード利用時には、3%から5%の手数料がかかる場合があるので注意が必要です。旅行中は、現金とクレジットカードを併用するのが賢明です。

セブ島で通貨を両替するには

セブ島でフィリピン・ペソを用意する方法はいくつかありますが、旅行スタイルに合った手段を選ぶことが大切です。現地での両替は、タイミングや場所によってレートや手数料に差が出るため、事前の知識があると安心です。ここでは、主な5つの方法とそれぞれの特徴・おすすめポイントをご紹介します。

両替所

セブ市内やマクタン島には、観光客向けの両替所が数多くあります。特に「アヤラモール」や「SMモール」内の両替所はレートが良く、安全性も高いため人気です。日本円からペソへの両替もスムーズで、パスポートの提示を求められる場合もありますが、手続きは数分で完了します。

空港内の両替所は便利ですが、レートはやや不利なことが多いので、少額のみの利用がおすすめです。街中の両替所を使う場合は、信頼できる店かどうかを確認することが大切です。

クレジットカードでキャッシング

ATMでクレジットカードを使って現地通貨を引き出す方法は、利便性が高く、多くの旅行者に支持されています。主要なショッピングモールや銀行のATMで、日本のクレジットカード(VISA・MasterCardなど)が使用可能です。

レートは比較的良好で、現金両替より得になる場合も。ただし、カード会社によってはキャッシング手数料や利息が発生するため、早めの返済を心がけましょう。必要な分だけ引き出せるので、持ち歩く現金を最小限にできる点も安心です。

国際キャッシュカード

国際キャッシュカードを利用すれば、現地のATMから直接ペソを引き出すことが可能です。通常の銀行口座と連動しているため、手続きが簡単で使いやすいのが特徴です。

ただし、利用時には引き出し手数料や為替手数料がかかる場合があります。ATMの設置場所は空港や大型ショッピングモールに多く、24時間利用できることが一般的です。

キャッシュパスポート

キャッシュパスポートは事前に入金しておき、海外で現地通貨を引き出せる便利なプリペイドカードです。フィリピンペソにも対応しており、安全性が高く、盗難時にはカードを停止して残高を守ることができます。

また、為替レートが固定されているため、為替変動の影響を受けない点もメリットです。ただし、チャージ時に手数料がかかる場合があるので、利用前に確認しておきましょう。

海外送金サービス

Wise(旧TransferWise)やWestern Unionなどの海外送金サービスを利用すれば、日本からセブ島へ現金を送金し、現地の受取窓口や口座で現金を受け取ることができます。特に長期滞在や留学生に人気の方法で、家族からの仕送りにも適しています。

手数料が明確でレートも比較的良く、スマホひとつで手続きできるのが利点です。受け取りには本人確認書類が必要ですが、信頼性と利便性の高い方法として近年利用者が増加しています。

セブ島で通貨を両替できる場所

セブ島での滞在をより快適にするためには、現地通貨であるフィリピンペソへのお得な両替が重要です。

主要なショッピングモール内には複数の両替所があり、レートやサービスが異なります。以下に、特におすすめの両替スポットをご紹介します。

アヤラセンターセブ

セブ市内で人気の高いショッピングモール、アヤラセンターセブには複数の両替所が存在します。中でも「DROP BY FOREX」は、他の店舗と比較して良好なレートを提供していることで知られています。

この両替所は高級デパート「Rustan’s」の地下一階に位置しており、少し奥まった場所にありますが、その分混雑が少なく、スムーズに両替が可能です。ただし、営業時間が10:00から18:30と短めのため、訪問前に確認することをおすすめします。

ITパーク内The Walk

ITパークはセブ市内で急成長しているビジネスエリアで、The Walkはその中心にある複合施設です。レストランやカフェが並ぶこのエリアには、「Core Pacific Money Changer」があり、利便性の高い両替所として観光客やビジネスパーソンに親しまれています。

周辺の治安も良く、清潔で明るい雰囲気の中で安心して両替が可能です。営業時間はおおむね9時30分から20時ごろまで。食事や休憩の合間に利用できるのも魅力です。特にITパーク周辺に宿泊している方には、立地的にも使いやすくおすすめです。

SMシティセブ

セブ市北部にあるSMシティセブは、現地住民にも観光客にも人気の大型ショッピングモールです。広大な館内には多くのサービス施設があり、その中にある「SM Store」内の外貨両替カウンターは、信頼性の高いスポットとして知られています。

レートはモール内にしては悪くなく、特に安心感を重視したい方にはおすすめです。営業時間はモールの営業時間に準じており、おおむね午前10時から午後9時ごろまで。買い物や食事の前後に両替を済ませられるため、無駄なく時間を活用できます。警備も充実しており、初心者にも安心の環境です。

セブ島での通貨の注意点

セブ島で現地通貨を扱う際は、細かい紙幣や硬貨を多めに用意することが重要です。特に市場やジープニーでは、500ペソ以上の紙幣は断られる場合があります。

また、両替所やATMで受け取った金額をその場で確認する癖をつけましょう。スリ対策としてお釣りはすぐにしまい、周囲に現金を見せないよう注意してください。旧紙幣は使用できないため、確認も忘れずに。

少額のお金を用意

セブ島では、ローカルな飲食店や交通機関、屋台などで小銭や20〜100ペソの少額紙幣が重宝されます。タクシーやジプニー、トライシクルなどはお釣りを持っていない運転手も多く、500ペソや1,000ペソ札では支払いを断られることも。旅行中は、100ペソ以下の紙幣や硬貨を常に携帯しておくと安心です。

特にジプニーは12〜15ペソ程度で乗れるため、10ペソ硬貨を数枚持っておくとスムーズ。レストランや売店でも細かい現金を持っているとトラブルを避けられます。

おつりの確認する

買い物や食事の際、おつりを受け取ったらその場ですぐに確認するのが基本です。現地では計算ミスや小銭の受け渡し間違いが起こることもあります。特に混雑している市場や屋台では、お店側も忙しいため、渡された金額が間違っていることに気づかない場合も。

50ペソと500ペソを見間違えるケースもあるため、金額をしっかりチェックしましょう。「サラマット(ありがとう)」と一言添えつつ、おつりを数えるのは失礼にはあたりません。お互いに気持ちよくやり取りするためにも、確認は習慣づけておくと安心です。

両替所、ATM利用後はすぐ確認

両替所やATMでお金を引き出した際は、その場で金額と紙幣の状態を必ず確認しましょう。数え間違いや旧紙幣が混ざっている可能性もゼロではありません。ATMから出てきた紙幣の中に破れているものや、使用不可のものが含まれていることも稀にあります。

また、両替所では1,000ペソ札で渡されることが多いため、必要に応じて小額紙幣への両替もお願いしましょう。周囲に人が多い場所では、できるだけ早めに確認を終え、すぐに財布などにしまうのが安全です。

お釣りはすぐしまう

お釣りを受け取ったら、手に持ったまま移動せず、その場で財布やバッグにきちんとしまいましょう。現金を手に持ったまま歩いていると、スリやひったくりに狙われやすくなります。特に人混みやマーケット、夜の通りでは注意が必要です。

ポケットに無造作に入れるのも避け、なるべく体に近い場所にあるチャック付きの財布や小銭入れを活用しましょう。安全面だけでなく、紛失防止にもつながります。慣れない土地だからこそ、細かい習慣が大切です。

旧紙幣は使用禁止

フィリピンでは旧デザインの紙幣はすでに使用できなくなっています。両替所でうっかり受け取ったり、旅行者同士の両替で混ざっていたりすることもあるため、紙幣のデザインには注意しましょう。新紙幣は色が鮮やかで、裏面に近代的なモチーフが描かれているのが特徴です。

特に500ペソ札や1,000ペソ札は見分けがつきにくいため、慣れるまでは事前にチェックしておくと安心です。もし旧紙幣を受け取ってしまった場合は、銀行での交換が必要になるため、注意が必要です。

持ち込み・持ち出し額の確認

フィリピンでは、現地通貨(ペソ)の持ち込み・持ち出しに制限があります。10,000ペソ(約27,000円相当)を超える現金を持ち込む・持ち出す場合は、フィリピン中央銀行(BSP)への申告が必要です。また、外貨についても10,000米ドル相当を超える場合は申告が義務づけられています。

空港での申告を怠ると罰則や没収の対象になることもあるため、旅行前に必要な金額を見極めておくことが大切です。観光目的での短期滞在であれば、数万円程度のペソと、クレジットカードを併用するのが安全で賢明な方法です。

まとめ

セブ島での通貨管理は、旅を安全で快適に楽しむための重要なポイントです。少額紙幣や硬貨の用意、お釣りや金額の確認、旧紙幣への注意など、細かな配慮を忘れずに。

事前準備をしっかり行い、スマートに通貨を扱うことで、セブ島旅行を心から満喫できるでしょう。

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この記事を書いた人

セブ島の観光協会です。魅力ある観光地をご紹介します。

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