ボホール島はフィリピンの観光名所で、自然と歴史の魅力が詰まっています。最も有名な観光地は、「チョコレートヒルズ」と呼ばれる丘陵群です。季節によって緑から茶色に変わる丘が、まるでチョコレートのように見えることから名付けられました。
さらに、フィリピンメガネザル(ターシャ)と呼ばれる小さな霊長類の保護区があり、希少な生物を間近で見ることができます。また、美しいビーチや洞窟、川でのクルーズなど、多様なアクティビティが楽しめます。
- 名称:ボホール島(Bohol Island)
- アクセス:セブシティから高速フェリーで2時間
セブとボホール島を巡る魅力
セブ島は、美しい海と多彩な観光地が揃うフィリピン屈指のリゾート地。日本からのアクセスも良く、多くの観光客が訪れます。そのセブ島から行けるボホール島は、自然と歴史が調和した人気の観光地です。
「チョコレートヒルズ」や世界最小の霊長類ターシャなどのユニークなスポットが多く、観光に最適です。この記事では、ボホール島の魅力と訪れる際のポイントを詳しく紹介します。
ボホール島について
ボホール島は、フィリピンのビサヤ諸島に位置する島で、自然や文化が豊かな観光地です。この島は、円錐形の丘が並ぶ「チョコレートヒルズ」が世界的に有名。また、世界最小の霊長類「ターシャ」が生息しており、自然保護区でその愛らしい姿を間近で観察できます。
さらに、透明度の高い海や白砂のビーチ、歴史ある建造物が点在し、リゾートと文化を同時に楽しむことが可能。静かな環境とフィリピンの人々の素朴な温かさが、多くの観光客を魅了しています。
ボホール島への行き方
セブ島からボホール島へは、飛行機やフェリー、ツアーを利用することで簡単にアクセスできます。旅行のスタイルに合わせて最適な移動方法を選びましょう。
ボホール島へ飛行機で行く
セブのマクタン・セブ国際空港からボホール島のパングラオ国際空港まで、飛行機で約30分。短時間での移動が可能で、特に滞在時間が限られている旅行者におすすめです。
航空券はオンライン予約が便利で、早めに手配すればお得な価格で購入できます。空港から観光地へのアクセスも良く、スムーズに観光を始められます。
ボホール島へ高速フェリーで行く
セブ港からボホール島のタグビララン港までは、高速フェリーで約2時間。定期便が運行しており、手頃な料金で利用できるため、多くの観光客に人気です。
移動中は海風を感じながらリラックスでき、船旅ならではの体験を楽しめます。フェリーのスケジュールは事前に確認し、チケットを予約しておくと安心です。
セブ市からのツアーで行く方法も
セブ島発着のボホール島ツアーは、移動手段や観光がセットになった便利な選択肢です。日帰りツアーから1泊以上のプランまで多彩なオプションがあり、スケジュールに応じて選べます。
ガイド付きで効率よく観光地を巡れるため、初めて訪れる方や短時間で多くのスポットを回りたい方に最適です。
ボホール島の魅力と楽しみ方
ボホール島には、自然や文化、歴史を楽しめるスポットが数多くあります。それぞれの特徴を満喫しましょう。
豊かな自然と素朴な雰囲気
島内には手つかずの自然が広がり、のどかな田園風景が特徴です。現地の市場を訪れたり、静かな村の人々と触れ合うことで、素朴で温かい雰囲気を味わえます。
特にチョコレートヒルズ周辺では、絶景と穏やかな時間が楽しめるでしょう。
透明度の高い海と絶景ビーチ
ボホール島の周囲には、美しいビーチが点在しています。アロナビーチやバリカサグ島周辺は、シュノーケリングやダイビングに最適なスポットで、透明度の高い海とカラフルなサンゴ礁が広がります。波の音を聞きながらのんびりと過ごす時間も格別です。
フィリピンの歴史を語る建造物の宝庫
バクラヨン教会や血盟記念碑など、ボホール島には歴史的な建造物が多く残っています。これらを巡ることで、フィリピンの過去や文化に触れることができます。歴史に興味がある方にとっても、魅力的な観光地です。
ボホール島のベストシーズン
ボホール島観光に最適な時期は、乾季の12月から5月です。この期間は雨が少なく、天候が安定しているため、アクティビティや観光を存分に楽しむことができます。
特に乾季の間は海の透明度が高まり、ダイビングやシュノーケリングをするには最高の条件が整います。雨季(6月から11月)は観光客が少なく、静かに過ごしたい方にはおすすめですが、雨具の準備が必要です。
ボホール島旅行の服装
ボホール島は年間を通して温暖な気候のため、軽装が基本です。通気性の良いTシャツやショートパンツが最適で、帽子やサングラス、日焼け止めは必需品です。
また、シュノーケリングやビーチでのアクティビティを楽しむために、水着やラッシュガードも持参しましょう。教会などを訪れる際は、露出を控えた服装を用意すると安心です。雨季には折りたたみ傘や防水性のあるバッグも役立ちます。
ボホール島の主な観光スポット
セブ島から高速フェリーで約2時間のボホール島は、壮大な自然や歴史的な名所が豊富で、訪れる人々を魅了します。世界的に有名なチョコレートヒルズをはじめ、美しいビーチや多様なエコツアーが楽しめます。
また、歴史的建造物やフィリピンの文化を感じられるスポットも点在しています。日帰り旅行から長期滞在まで、多彩な観光プランが可能な魅力的な島です。
チョコレートヒルズ
ボホール島を象徴する「チョコレートヒルズ」は、1,200以上の円錐形の丘が広がる独特の地形です。乾季になると草が枯れて茶色に変わり、まるでチョコレートが並んでいるように見えることからその名がつきました。
展望台からはその壮大な景色を一望することができ、訪れる人々を圧倒します。フィリピンの自然の驚異のひとつであり、写真スポットとしても大変人気があります。
チョコレートヒルズ・アドベンチャーパーク
「チョコレートヒルズ・アドベンチャーパーク」は、チョコレートヒルズを楽しみながらアクティブに過ごせるスポットです。ジップラインやATV(全地形対応車)など、スリル満点のアクティビティが揃っています。
特に、ジップラインでは空中を滑りながらチョコレートヒルズを眺めることができ、その爽快感と絶景の両方を堪能できます。アドベンチャー好きにぴったりの場所です。
ターシャ自然保護区
「ターシャ自然保護区」は、世界最小級の霊長類「ターシャ」の保護と観察を目的とした施設です。ターシャは大きな瞳と小さな体が特徴で、木の上でじっとしている姿が愛らしく、多くの観光客に人気です。
この保護区では、ターシャの生息環境を尊重しながら間近で観察でき、自然保護の重要性についても学ぶことができます。
バクラヨン教会
バクラヨン教会は、1565年に建設されたフィリピン最古級の教会で、石灰岩を使用した伝統的な建築が見事です。美しいステンドグラスや宗教画が内部を彩り、歴史的・宗教的価値が高いスポットとして多くの訪問者を魅了します。
現在もミサが行われており、歴史を感じつつのフィリピンの文化を体験できる場所です。
ロボック川クルーズ
ロボック川クルーズは、自然豊かなロボック川をボートで進みながら、周囲の美しい風景を楽しめるアクティビティです。クルーズ中にはビュッフェ形式のランチが提供され、現地の音楽やダンスパフォーマンスも観賞できます。
緑に囲まれた穏やかな川の景色と、フィリピン文化を味わうことができる、癒しのひとときを過ごせるスポットです。
アロナビーチ
アロナビーチはボホール島屈指のリゾート地で、白砂の美しいビーチと透明度の高い海が魅力です。周辺にはレストランやバーが立ち並び、賑やかな雰囲気の中で過ごせます。
また、シュノーケリングやダイビングなどのマリンアクティビティも充実しており、初心者から上級者まで楽しめます。
バリカサグ島
「バリカサグ島」は、ダイビングスポットとして世界的に有名で、色鮮やかなサンゴ礁や豊富な海洋生物が魅力です。
ウミガメとの遭遇率も高く、透明度の高い海でのシュノーケリングやダイビングを存分に楽しめます。海の生態系を間近で体験できる貴重な場所です。
ヒナグダナン鍾乳洞
「ヒナグダナン鍾乳洞」は、ボホール島の自然が作り出した神秘的な鍾乳洞です。洞内には美しい石灰岩の鍾乳石と透明度の高い地下湖が広がり、訪れる人々を魅了します。天井の小さな穴から差し込む光が湖面に反射し、幻想的な空間を演出します。洞窟内は写真映えするスポットとして人気が高く、多くの観光客が訪れます。アクセスが良く観光しやすい場所でありながら、自然の静けさを味わえる貴重なスポットです。
リバオン・ホワイト・ビーチ
「リバオン・ホワイト・ビーチ」は、観光客が少なく、静かな時間を過ごしたい人におすすめのビーチです。手つかずの自然が残る白砂のビーチと透き通った海は、リラックスしたい旅行者に最適です。
人混みを避けながら、のんびりと読書をしたり、静かな散歩を楽しんだりすることができます。周辺にはローカルな雰囲気が漂い、現地の漁村文化を感じられる点も魅力的です。
パングラオ・タワー
「パングラオ・タワー」は、ボホール島とその周辺の景色を一望できる展望塔です。タワーの頂上からは、島々を見渡すことができ、特に夕方のサンセットタイムには絶景が広がります。
緑豊かな自然と青い海が調和する景観は、多くの観光客に感動を与えます。また、周辺にはレストランやショップもあり、観光の合間に立ち寄るスポットとしてもおすすめです。
ボホールビーファーム
「ボホールビーファーム」は、オーガニック食材を使用した料理が楽しめる人気の施設です。敷地内では、自家栽培の野菜や果物が栽培されており、自然と調和した環境の中で新鮮な料理を味わえます。
特にスムージーやアイスクリームなどのデザート類は大人気で、体にも優しいメニューが豊富です。食事だけでなく、エコツアーやお土産探しも楽しめる魅力的な場所です。
血盟記念碑
「血盟記念碑」は、フィリピンとスペインの歴史的な盟約を記念したモニュメントです。1565年に結ばれた血盟は、フィリピン史の重要な出来事の一つであり、この記念碑はその象徴となっています。
訪れることでフィリピンとスペインの文化的なつながりを学べるほか、周囲の景色も美しく観光名所として多くの人に親しまれています。
バタフライ・ガーデン
「バタフライ・ガーデン」は、さまざまな種類の蝶を観察できる自然公園です。園内には美しい花々が咲き乱れ、蝶たちが舞う幻想的な景色を楽しめます。
また、蝶の生態について学べる展示やガイド付きツアーも提供されており、教育的な面でも充実しています。子どもから大人まで楽しめるスポットとして人気が高いです。
アバタン川
「アバタン川」では、エコツアーやカヤック体験が楽しめます。特に夜間に行われる蛍の観察ツアーが人気で、川辺が無数の蛍の光で照らされる幻想的な風景は必見です。
静かな水面と周囲の自然が織りなす風景は、心を癒すひとときを提供してくれます。自然愛好家やリラクゼーションを求める旅行者に最適なスポットです。
マンメイドフォレスト
「マンメイドフォレスト」は、人間の手によって植林された人工林で、緑のトンネルが続く美しい景観が特徴です。涼しい木陰が広がり、ドライブや散策に最適な場所として多くの観光客に親しまれています。
緑豊かな自然に包まれたこのスポットは、写真撮影にもぴったりで、訪れる人々に癒しと感動を与えます。
ボホール島ツアーのモデルプラン:日帰り
セブ島からの日帰りツアーでは、朝早く出発して効率よく観光スポットを回ることがポイントです。まずは高速フェリーでボホール島へ向かい、到着後はチョコレートヒルズやターシャ自然保護区を訪れます。
昼食はロボック川クルーズでフィリピン料理を楽しみ、午後にはヒナグダナン鍾乳洞やバクラヨン教会を見学します。夕方のフェリーでセブ島に戻るスケジュールがおすすめです。
ボホール島ツアーのモデルプラン:1泊2日
1泊2日のプランでは、ボホール島の魅力をさらに深く体験できます。初日はチョコレートヒルズやアドベンチャーパークでアクティブに過ごし、ロボック川でのランチクルーズを楽しんだ後、アロナビーチ周辺のリゾートで宿泊します。
2日目はバリカサグ島でシュノーケリングやダイビングを満喫し、午後にはボホールビーファームや血盟記念碑を訪れます。最後にパングラオ・タワーからの絶景を楽しんでツアーを締めくくります。
ボホール島へ行くときの注意点
ボホール島を訪れる際には、事前に準備しておくと旅が快適になります。特にエアコン対策や日焼け対策、公共トイレ事情に注意しておきましょう。フィリピン特有の環境に慣れていない場合でも、これらを意識することでより楽しい旅行を実現できます。
エアコン対策
フィリピンのホテルや交通機関は、エアコンが非常に強く設定されていることが多いです。そのため、室内では寒さを感じる場合があります。
移動中や滞在先で快適に過ごすためには、薄手のカーディガンやパーカーなどの羽織物を持参するのがおすすめです。また、エアコンが苦手な人は座席の位置や風向きを調整するよう心掛けましょう。
日焼け対策
ボホール島は年間を通して日差しが強いのが特徴です。外出時には日焼け止めをしっかり塗り、帽子やサングラスで紫外線を遮ることが大切です。
特に、ビーチや船上でのアクティビティ中は長時間直射日光を浴びるため、ラッシュガードや長袖の薄手シャツで肌を保護することをおすすめします。こまめな水分補給も忘れずに。
トイレットペーパー持参がおすすめ
ボホール島の公共トイレでは、トイレットペーパーが備え付けられていないことが一般的です。そのため、小さな携帯用トイレットペーパーを持参すると安心です。
また、ウェットティッシュやハンドサニタイザーもあるとさらに便利です。これらのアイテムは旅先での衛生面を確保するためにも役立ちます。
まとめ
セブ島からアクセスできるボホール島は、自然、歴史、リゾートが融合した魅力的な観光地です。快適な旅行を実現するためには、現地の環境に合わせた準備が重要です。エアコンや日焼け対策をしっかり行い、必要な持ち物を忘れずに用意して、充実した旅を楽しみましょう。
短期滞在でも楽しめるスポットが多く、旅行の選択肢を広げてくれる場所。訪れることで、フィリピン旅行がさらに充実するでしょう。